おべんきょう日記

医師国家試験勉強メモ

急性腎不全の鑑別とFE(fractional excretion)

腎前性腎不全はただの脱水,腎性腎不全は尿細管異常で分泌ができない状態.

ある物質Xについて,尿細管機能を調べるにはFEを用いる.

FE=(尿中X濃度/血中X濃度)/(尿中クレアチニン濃度/血中クレアチニン濃度)

すなわち,Xのクリアランスをクレアチニンリアランスで割った比である.

クレアチニンは尿細管で再吸収されないわけなので,

FE<1ということは,Xが尿細管で再吸収されているということになる.

逆にFE>1のときは,Xが尿細管で分泌されている.

腎性腎不全では尿細管の濃縮能が低下しているので,FEは大きくなる.

よく用いられるNaでは,FENa<1なら腎前性,そうでないなら腎性と推測できる.

A-aDO2開大の原因

合コンに例えて考えてみる。肺胞の酸素と肺血流の赤血球とのカップルが成立すればするほど、その合コン(呼吸)の効率は良いということになる。効率の悪い合コンだと、カップルは成立しにくく、ばらばらな雰囲気になってしまう。すなわち、A-aDO2は開大してしまう。

 

①拡散能の低下(肺気腫、肺線維症)

せっかく合コンに来たのに男女で席が別々でしかも仕切りがあるではないか。これではカップルはできない。

②Va/Q不均等分布の増大(死腔→PE、シャント→Eisenmenger、無気肺)

せっかくの合コンであるが、男女比が均等ではないではないか。少数の女子を取り合うこととなり、結局カップルはできない。